2018年9月9日(日)
宝町の末広湯で「葛飾の銭湯の背景画が面白い」が行われました。
およそ200名の方々にご来場いただき、葛飾区浴場組合連合会(浴場組合)一同、厚く御礼申し上げます。
イベント当日の様子は、様々なメディアでとりあげていただき、ご覧になられた方もおおいかと思いますので、葛飾銭湯では、新しい背景画(ペンキ絵)に代わるまでの様子をご紹介させていただきます。
9月4日
平成16年10月の完成から、およそ14年間、末広湯の背景画として親しまれてきた「早川利光」さんの背景画の撤去作業が行われました。
早川さんの背景画を惜しまれる方も大勢いるかと思いますが、写真でも解る通り、既に背景画は各所の劣化が進行しているという状況もございます。
本来は、もう少し早い時期に塗り替えをしなければならなかったのですが、早川さんの絵を惜しむ声も多かった為、なかなか塗り替えが出来なかったという事情もございます。
当日のうちに過去の背景画の撤去作業が完了し、新しい板が設置されました。
数日間は、背景画が無い状態で銭湯のご利用をいただいておりました。
9月8日
銭湯背景画絵師(ペンキ絵師)丸山清人さんと、弟子の勝海麻衣さんによる作業が開始。
朝9時ごろから作業開始~14時頃には女湯に背景画は完成目前まで出来上がっておりました。
今回はイベントの兼ね合いもあり、2日間で「女湯」「男湯」の順番で背景画を完成させたのですが、通常は丸1日で全て仕上げるそうです。
9日の一般的なイベントに先立ち、店主である螻さんの提案で、末広湯からほど近い「葛飾区立四ツ木中学校」(四ツ木中)の生徒を招いて、背景画制作の様子を見学してもらいました。
特別に番台に座らせてもらったりと、四ツ木中の生徒たちにはいい経験をして頂いたのではないかと思います。
引率の先生、ご協力ありがとうございました。
9月9日
背景画制作最終日。
この日も早朝から丸山さんの作業が続きます。
チョークで下絵を描き、ペンキがはみ出して汚れないように枠を養生し、下地を塗り、絵を仕上げていきます。
イベントがスタートし、作業は一時中断。
葛飾区銭湯PR大使「山中宏美」さんをMCに、丸山さん、勝海さんの挨拶や質疑応答などの時間が設けられました。
女湯では完成した背景画の鑑賞、男湯では作業に戻った丸山さんの制作風景も楽しんでいただけました。
千葉県銭湯大使「後藤泰彦」さん、東京都浴場組合銭湯大使「コロイン・ステファニー」さんにもお越しいただき、当イベントPRのご協力もいただきました。
ありがとうございました。
イベント終了後、細部を書き足し、絵の調整をおこないつつ、男湯の背景画も完成。
男湯と女湯の境目の部分は、店主の螻さんが若い人にもこうした機会を与えたいという想いから「湯島ちょこ」さんに葛飾区浴場組合のマスコットキャラクター「ゆ2(ゆーゆ)ほのか」ちゃんを描いていただきました。
末広湯の背景画を新しくするにあたり、ご尽力いただきました皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、イベントへ足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
葛飾区の銭湯では、これからも皆様に愛され、喜んでいただけるよう、様々な取り組みを行ってまいります。
これからも葛飾銭湯のご愛顧をよろしくお願いいたします。